従業員さんごとに103万円の壁や130万円の壁など意識する金額(年収)があると思います。
「扶養の範囲内で働きたい」ってやつです。
管理する側は年末が近づくにつれてソワソワしますよね。
忙しいクリスマスの時期に「壁超えちゃうので、もう今年は休んでください」なんて事にならないためにも店長さん、オーナーさんは日ごろから従業員さんのシフト管理には神経を使っていることと思います。
気がついて「休んでください」と言ってくれればまだいい方です。しかし2019年8月現在セブンイレブンには、これを管理サポートするシステムがありません。
なので管理もへったくれも無いようなお店では知らぬ間に103万円超えちゃってたなんてこともあり得ます。
そこで今回は私が実際にお店で使っている従業員さんのシフト(年収)管理方法を紹介します。
画像にある名前や金額は架空のものです。
数字がたくさんあって何だかよくわかりませんが、使い方は青い部分に毎月以下の項目を入力するだけ。
①従業員さんごとの毎月のお給料
②月ごとの総労働時間
簡単でしょ?ひと月3分もあれば終わり。
青で塗りつぶしてある部分以外は自動で計算されるようになっています。
※数式や条件付き書式を使わないとこうなりません。
これでわかることは
月ごとの平均時給(5行目)
毎月の人件費(3行目)
年間の人件費(N3)
従業員さんごとの平均月収(O列)
従業員さんごとの予想年収(P列)
希望に合わせるための提案(S列)
従業員さんには年収の上限に希望があるはずですので、それをT列に入力しておきます。
予想年収が従業員さんの希望を超えるペースになると文字が赤くなる仕組みです。
それと同時に残りの月をいくらに抑えるべきか、S列で提案してくれます。
例えば佐藤さんは年収を130万円以下に抑えたいという希望があったのに、今のペースでいくと148万円稼いでしまいます。
そこで残り4ヵ月は、ひと月78088円以下でやってくれと教えてくれているのです。正直この時点で動くようでは手遅れなのですが…
この78088円を佐藤さんの時給で割ると、佐藤さんが一ヵ月に働ける時間が出てきます。
これをシフトに落とし込めば管理できるということです。
ただし最低賃金の改定、土日祝手当、年末年始手当、深夜早朝手当、残業の割増賃金や役職手当、賞与、交通費等が支給される場合はそれらを加味しなければならないので注意が必要になります。
最近だと有休消化(義務分)なんかもありますね。
いかがでしたか?
一番いいのは年の始まり最初から計算してシフトを組むことなんですが、シフトは生き物ですからね。思うようにはいかないものです。
「シフトに落とし込めば」がわからない人は、先ほど計算して出た一ヵ月に働ける時間を4.35で割りましょう。
その数字が1週間に働ける時間です。
それも難しい人のために実際に計算します。
佐藤さんの時給は900円ということにしましょう。
78088÷900=86.76
佐藤さんは1ヵ月86.76時間働けます。
86.76÷4.35=19.9
佐藤さんは1週間に19.9時間働けます。
週3日なら1日6.6時間
週4日なら1日4.9時間
週5日なら1日3.9時間
こんな感じで管理すればかなり正確にやれます。
そこまで正確にやらなくても、ちょっとオーバーするくらいにシフトを組んでオーバーする分は来年に繰り越す裏ワザがあるとかないとか。